月に1度の勉強会では、毎回テーマを決めて学びを深めたり、
時にはお客さま役とコーチ役になってセッションをします。
信頼しているからこそ、率直に感じたことをお互いに伝え合い、
コーチとしての在り方についてスキルアップを目指します。
コーチングの基本スキルのひとつ、「聴く」をテーマにした回でのこと。
「家族だと、つい聴けないことあるよね」と
参加したコーチたちがうなづき合い、思わず苦笑い。
「聞く」と「聴く」の違いについて意識した事はありますか?
私は、国語や本が好きなので、なんとなーく雰囲気の違いは感覚的に知っている程度でした。
「聞く」は、自然に耳に入ってくること。
「聴く」は、意識して耳を傾けること。
なんとなくイメージできるでしょうか。
言葉にするとシンプルですが、
実際は、なかなか難しいんですよね。
私もいまだにあります。
子どものこと、夫のこと。
気になることがあると、つい口を挟んでしまったり、
「言いたいこと」が先に出てしまったり。
そのあとに「ああ、今、聴けてなかったな…」と気づきます。
ただ、この「気づく」って、実はとても大事なこと。
「あ、今聴けてない」と思えたら、そこで意識を切り替えられる。
その瞬間から、「聴くモード」に入り直せるんです。
私も昔、「家族が話してくれない」と悩んでいた時期がありました。
でもそれは、「聴くよりも、伝えることが先」になっていたからだと思います。
「聴かれない」と「聴いてもらう」ことの違いがよくわかるワークがあるのですが、
初めて体験した時、
聴いているつもりが聴いていない
元々、話すより聴くことが多いと思っていた私だけに、とても衝撃を受けました。
これが日常だったのです。
そして、このワークを体験した私は、日常の中で「聴く」を意識し、
トライ&エラーを繰り返す。
すると、少しずつ家族の中でのコミュニケーションの変化を感じられるようになりました。
そして、なんどもトライ&エラーを繰り返したからこそ、日常に根づき、
何か問題と思えるようなことが起きても、慌てずにいられます。
子どもたちが、学校に行かない選択をしたときは、本当にコーチングを学んでいてよかったなと思いました。
だからこそ、今回再スタートを決めたようなものです。
その話はまた次回お伝えさせていただきますね。
