「お母さんの働き方が悪いんじゃないの?」と言われた日

今日は、少し私のことをお話します。

長崎から愛知に来て、12年。
そのとき、娘は3歳。息子は1歳になる前。
まだまだ幼い2人を連れての引っ越しでした。

新しい土地に慣れるまで、半年ほどは専業主婦。
ようやく仕事を探し始めて、選んだのは「訪問看護」の世界。
初めての分野、慣れないことだらけの日々が始まりました。

さらに大変だったのは、保育園。
娘は家の近くの園。息子は職場と家の中間。
2つの保育園をハシゴする毎日。

パートなのに、定時で帰れることなんてほとんどなくて、
お迎えはいつも時間ギリギリ。
間に合わないこともしばしばありました。

家に帰れば、すぐにごはんの準備。お風呂。
疲れて泣く子どもたち。
夜勤や残業で不在のことが多かった元パートナー。
1人で家の中をバタバタ動き回る私。
笑顔なんて、どこにもない。
ただただ、必死でした。

このようなことが続いたある日、息子を迎えに行った際に
保育園の主任さんに言われた一言は、今でも忘れません。

「お母さんの働き方が悪いんじゃないの?」

主任さんのその言葉に、私は固まりました。
頭が真っ白になって、愛想笑いさえできなかったと思います。

家に帰ると、その言葉が何度もリピートしました。
迎えが遅くなる度、保育園への申し訳なさ。
子どもを遅くまで預ける罪悪感。
早く仕事に慣れなきゃという焦り。

ずっと我慢していた気持ちがあふれて、
その夜、私は声を出して泣いたのを覚えています。

あの頃の私は、「働いていなければ、価値がない」と思っていました。
働くことは当たり前。
むしろ働かないことに罪悪感すら感じていて、
「不安や恐れ」から、無意識に「働く」という選択しかできなかった。
今思えば、それは思い込みでした。

がんばるのが当たり前だと思っていたし、
自分がやらなきゃって気持ちで必死でしたね。

「お母さんもがんばってるね。でもがんばりすぎないでね。」って
言葉をかけてもらっていたら、あの時の私はどうしていただろう。

ただ、主任さんに言われてしばらくして私は仕事を辞め、子育てについて考える時間ができました。
そして、一般社団法人JOSHIGOTO LINKの相田さんとコーチングの師匠である東郷洋子さんに出会えたのです。

やっぱり人生には自分に必要な事しか起きないのかもしれませんね。

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